■ ピントリングが固めとか
旧FD135mmF3.5 S.Cの初期型とか
半世紀前の工業製品であるし、民生品であるし、もちろん当時の日本の機械加工精度は、カメラのレンズのような高価格帯に限って言えばまったく問題ないレベルであるので、原因はたぶん、グリス。
グリスを完全に交換とか
出来ればやりたいけれど、少々手に余る。
とりあえず、真鍮のヘリコイドが露出するところまで分解してみる。
ヘリコイドまでのアプローチとか
このレンズのピントリングは4本のイモネジでヘリコイドに固定されているので、これを外す。
で、その前にまずはピントを最短距離に。最短距離にしておかないとピントリング外してもヘリコイドにアプローチ出来ないよ。
グリスが固まってリングとヘリコイドを固着させてたのだけど、こればかりは仕方ないと強めに捻って外す。
案の定、グリスが固まってヘリコイドは潤滑不足の状態でした。
グリスを抜き取るとか
あとはシリコンオイルを塗ってはグリスを溶かして拭き取る、ほんとはケバの出ないなにかでやればいいんだろうけど、まずはティッシュでいいや、と
どんどん拭き取る。
たぶん、真鍮のヘリコイドに緑青とかも浮いてるかもね、これも拭き取るんだけど、拭き取り終わったころにはすっかりシリコンオイルが見える範囲のヘリコイドに塗られてる状態じゃないかな。
ここで一旦ピントリングを仮止めして、何度かピントを最短から無限遠まで繰り返し動かしてみる。
もう一度ピントリングを外してグリスの残滓を拭き取る。
ピントリングの操作感とか
重要だよね。程よい感じに戻りました。
Update: 2013/04/22 23:47