■ カビとレンズと機材とか
レンズとか
最近はやりのオールドレンズをミラーレスで使う系の話。 実際にカビてるレンズで、どれくらい光のかぶりがでるの?みたいなのを実写で。CanonのF、A、Tの、いわゆるFL、FDマウントとか
比べてみたのは5本。NewFD50mmF1.4、NewFD28mmF2.8はカビ無しで状態は良い感じ。NewFD200mmF4はカビがあるのだけれど、m4/3でつかう分には視野にカビが入らないっぽい。で、NewFD35mmF2は中玉前側がコーティングまできっちり変色していた程度の重症のカビ玉。CIMKOの80-200F4.5はズームの中玉後ろ側、絞りの直前のがかなり曇ってる。そんな5本。それと、比較用にM.ZUIKO DIGITALの標準ズーム14-42F3.5-5.6。カメラはE-PL1s。ISO100から6400まで使えて、フラッシュ内蔵なのが良い感じ。
カビとかくもりとか。
まずは実際の画像を、
標準レンズとか
その辺で、50mmF1.4、35mmF2、28mmF2.8。それぞれ換算100mm、70mm、56mm相当。機材はカメラがE-PL1s、レンズはすべてCanonのNewFD。マウントアダプタを使っています。 クモリ玉は35mm。けれどいずれも設計は30年以上前だし、光源反射のフレアは緑色できっちりパッキリでてる。 光源の蛍光灯の根元の文字が読めるか読めないか、いやぁ28mmは手ぶれだ手ぶれ。 35mmは光源からの被りが盛大に出ていてだいぶ残念な状況です。かぶりで露出も下振れしてることもだいぶ厳しい。
望遠レンズとか望遠ズームとか
CIMKOの80-200F4.5と、NFD200F4。 NFD200F4は単焦点、さすがにピシッとピントが合う。手ぶれ防止機構におまかせの室内手持ちでこれだけ撮れれば十分だよね。一方、CIMKOの80-200F4.5、中玉のどれかにクモリがあるっぽい。このレンズは情報が少ないのだけど、どうやら持病っぽく、しかもそのレンズまで到達するのは難しいし、クモリは大概が固着するタイプとか残念なものらしい。ズームレンズというハンデもあって、とりあえずは乾燥BOXの肥やしに。
MicroFourThirdsの標準ズームとか
35mmくらいにズームして、パープルフリンジが出ていないことに注目。
E-P1とかと一緒にでた最初のキットレンズ。暗いとかAF遅いとかあるけれど、微妙に寒色系に色合いとかよるけど、やっぱ最近のレンズはすげーな!それでも緑色のフレアは消しきれていない。
あと、蛍光灯が電球色で、心象色的にはNFDの色あいのほうが正解だったりします。
比べてみると、
30年前で、ここまでの性能をもっていたNFDがすごいのか、中古で6800円しかしなかったのに1桁金額が違うレンズと比較出来てしかもAFな最近のレンズ製造技術がすごいのか。
それから、M.ZUIKO DIGITALで背景まで写っているのは単に口径が狭くて深度が深いだけだけど、NFDの35mmとCIMKOで背景が写ってないのは光が被ってしまって露出に影響が出てる、という別な理由。
カビ玉でなにが撮れるの?とか
こんな感じでいいかな?月は冬に写しているのでゆれてる感じのボケは大気の影響もあるけれど、全体がぼんやり明るくなってしまっているのはレンズのくもりが主因と考えるほうが自然だよね。
今日の教訓
はやすなカビ。
Update: 2013/03/15 14:16